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学校の教師がオシャレするのは悪なのか?中学校の先生してた私の「中学聖日記」レビュー

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わたしが中学生だった頃。
 
ドラマの金八先生にすごくハマっていて、毎週放送を楽しみにしてました。
 
なのに、金八先生の放送の次の日、担任だった先生は、毎週教室で毒を吐いていました。
 
「あんなのドラマだ。学校で起こってる問題はあんな簡単に解決しないだろ。」って。
 
 
その頃は考えもしませんでしたが、わたし自身も教員として中学校に勤務。
 
やはり、教員になると、学校を舞台にしたドラマは嘘っぽくみえます。さみしいですが。
 
そんな訳で、元中学校教員だったわたしが火曜よる10時のドラマ「中学聖日記」を観て考えたことを書いてみます。
 
 
 

教師の服装についての話が引っかかる

 
 
有村架純ちゃんの演じる主人公の末永聖は若手の中学校女教師。
 
若い女という理由で教頭先生から服装について、だいぶキツイ指導を受けます。
 
「そのブラウスね、女性的過ぎます。
    香りの強いシャンプー・整髪剤も使わないでください。
    スカート丈も長めに。
    靴もヒールのあるものよりシューズを。
    忠告したはずです。
    イヤラシイと言われるような格好は、金輪際慎むように。」
 
注意を受けるまでの服装は、ブラウスや膝丈スカート。
 
確かにわたしも、「上履き、ヒールでいいの?」とは思ったのですが。
 
それ以外のところは、不満でしかない!
 

 

中学聖日記 1 (フィールコミックス)

中学聖日記 1 (フィールコミックス)

 

 

 

女性の教員は、どんな服装でいるべきなの?

 
 
主人公の聖の服装は、落ち着いたオフィスカジュアルでした。
 
特別に華美であったり、スカートが短かったりしたわけではなかった。
 
あれがダメだというなら、女性の教員は、どんな服を着て仕事をすれば、教頭先生は、生徒たちは、保護者たちは納得してくれるんでしょうか。
 
 
 

中学校の先生の服装の実際

 
 
学校によって大きく違いはあるのですが。
 
中学校の教員には、部活動という重たい仕事があります。
 
これから学校での部活動はなくなっていく流れではありますが、朝の勤務時間前も放課後も、とにかく部活をしなければならないので、一日中ジャージでいる先生もいます。
 
または、ジャージではないにしても、一言で言わせていただくと、
 
 
地味。そしてダサい。
 
 
でも、それもこれも、部活で平日も土日も休みがないのが大きな原因だと思っています。
 
加えて、先生たちの真面目すぎる性格と、あとはやっぱり世間の「先生」という生き物に対してのイメージでしょうか。
 
 

教員も、女だし、人間だ

 
 
わたしが高校生だったとき。
 
若い女性の先生が英語の担当でした。
 
決して華やかなタイプの女の人ではなかったけれど、彼女に似合う清潔感のあるオシャレな服で仕事をしていて、オシャレな先生っていいなって、思ったんです。
 
 
時が経って。
 
中学校の教壇に立った。
 
何にも分からなかったのに、1年目からクラスを担任した。
 
勤め始めた頃は、生徒に弱みを見せてはいけない。
 
同僚の先生たちも、わたしの仕事をいつも見張っていているんだ。
 
保護者の人たちはみんな敵で、わたしのあら探しをしている。
 
そう思って仕事をしていました。
 
実際には味方もたくさんいたことに、後になって気がついたんだけど。
 
 
わたしも、保護者の方から服装についてのご意見の電話をいただいたことがあります。
 
「スカートが短すぎる」って。
 
もちろんミニスカートなんてはいてなかったし、きっとただただわたしのことが気に入らなくて文句を言いたかったのだと思っているんですけど。
 
 
中学校にいた頃は、服装には本当に気を配っていました。
 
服を買うときには母に見てもらって、
「これはどうかな」
「これくらいは大丈夫かな」
「派手だって思われないかな」と、
絶対に文句を言われないように、という基準で選んでいた。
 
髪色も、明るくなりすぎないように。
 
前髪は長くなりすぎないように。
 
髪色は明るくならないように。
 
 
高校生の頃いいなと思った先生の服装とは全く違って、地味であるということがよしとされる世界。
 
もともと服やメイクが好きだったので、服装のことだけあげてもとてもストレスフルな生活だった。
 
 
 
でもね、今は思うんです。
 
先生は、地味でなければダメなのけ。
 
地味な先生が、いい先生なのか。
 
 
Twitter上で、「化粧しない、明るい色の服を着ない、白髪も染めない先生いるけど、それは自分がズボラなだけでは?」という内容のツイートを見かけた。
 
そのツイートをした方はきっと教員じゃないと思うけど、わたしもその通りだと思う。
 
 
地味でダサい服を着る人じゃないと、教育の仕事をしてはいけないのか。
 
華美にしたいという訳ではない。
 
でも、子どもたちと一緒に生活する大人は、オシャレな方がいいのではないか。
 
誰かの視線を意識して地味な服やジャージを着て仕事する人に、質の高い仕事なんてできるのか。
 
自分らしく場にふさわしい服装をしている人の方が魅力があるのではないか。
 
そう思うんです。

 

 

先生も、自分らしく働いていい

 
 
今もわたしは教育に関わる仕事もしているけれど、今はもう、地味な服装の呪いは解けました。
 
好きな服を着て、好きな髪型・髪色にして、自分らしく働いています。
 
 
派手でなくていい。
 
けれど、自分らしい服装の先生が認められる学校が増えて欲しいし、自分らしい服装で働けるオシャレな女性の先生が増えたらわたしはうれしいです。
 
きっと子どもたちもその方が喜びますよ。
 
 
先生が自分らしい服装で、人間らしく、女性らしさを楽しみながら働ける環境になると、こどもたちにとってももっと過ごしやすい学校がつくられるはずです。
 

これからのストーリーで期待すること

 
 
このドラマは『中学生と教師の恋』がテーマ。
 
なので、これからストーリーが進んでいくと教師の服装についてはそれほど話題にならなくなると思います。
 
主人公の末永聖は、一話の後半では、首元が詰まったトップス・ロングスカートやパンツと、露出の少ない服で仕事するようになっていました。
 
これから中学生に惹かれて恋に落ちていく聖。
 
今までのルールに縛られないという意味で、日本の女性教員を代表して、自由な服装をすることについて教頭先生に訴えるシーンが入ってるといいなと、密かに期待しています。
 
 
 

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