「こんなことしたら怒られる。」
「みんなにどう思われるだろう。」
「失敗したらはずかしい。」
人の目って気になりませんか。
でも、みんなって誰なんでしょうね?
怒られるって、怒る人は誰なんでしょう。
好きなことをしていると、変な人だと思われる?
こんなことを考えたきっかけは、火曜9時に放送中のドラマ「僕らは奇跡でできている 」でした。
高橋一生さん演じる大学の講師をしている相川一輝は、自分の好きなことにはすぐ没頭してしまうので、周りから変な人だと思われがち。
相川の周りの人はみんなそんな彼にイライラしてしまう。
けれど、話がすすんで第7話、だいぶ周りの人たちが変わってきました。
「当たり前」とか「常識」とか、そういうものに縛られない相川をみて、周りの人たちは自分が自分を縛っていたことに気づいてきたんです。
自分たちをしばっているのは、自分自身
誰にもダメだなんて言われていないのに、自分自身で枠を決めてしまっていることって多いです。
見えない「みんな」とか、はっきりしていない「当たり前」にしばられて、わたしたちは暮らしています。
老子さんも「人にどう思われるかを気に病むのは、囚人として生きることと同じ」と言っています。
「あうんの呼吸」
「目で語る」
「空気を読む」
のような言葉もあるように、日本人は特に見えないものを感じ取って、相手の意図を読み取って生活してるんです。
共有されている価値観や考え方が多くて言わなくても分かることが多い、「ハイ・コンテクスト」という状態。
なので相川のように「どうしてですか?」「なんでですか?」と何でもかんでも言わなければ伝わらない「ロー・コンテクスト」な人は、異様に見えてしまうんです。
「空気を読め」は、ひどく乱暴だ
以前、職場に来ていたカウンセラーの方が「『空気を読め』と言いますが、空気なんて見えないのにそれを読めってすごく乱暴な話ですよね」とお話していたのを思い出します。
「常識」や「当たり前」が違う人や、ない人にとっては、一緒に過ごすのは難しいことだなって改めて思います。
当たり前は、みんなにとっての当たり前ではないし、常識もその人にとっては常識でも、別な誰かにとっては常識ではなくなるんです。
とらわれない「自分らしい」に人は惹かれる
文化的に、みんなと同じであることがいいことだと学んで大人になった人たちは、きわだった個性をどこかでなくした大人になります。
そして悩むことは、「自分のしたいことが分からない」。
だからこそ、見えない枠にとらわれずに自分らしくしている相川のような人に、周りの人はみんな憧れます。
人は、周りの人にどう思われているかを意識して、期待されているように生きても、それは本当の自分じゃないので疲れてしまいます。
これからは、子供の頃のまま自分のやりたいことや好きなことに正直に生きて、個性を極める生き方をしている人が注目される時代になります。
周りじゃなくて、もっと自分に目を向けていくのが大切だなと感じています^^
展開が気になる第8話は、11月27日21時から放送です。
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