あいさつは得意ですか?
大きな声で。自分から進んで。元気よく。
子供の頃から教わってきたことですが、どうにも私は苦手です。子供たちに指導もしていたけれど、それでもずっと苦手でした。
そんなわたしも、「自分らしいよい挨拶」をすればいいという考えられるように。
そのきっかけや、教員としての学校でのあいさつエピソードをお話します。
きっかけは林先生「挨拶は美しい姿を他人に見せる行為」
あいさつへの考え方が変わったのは、東進ハイスクール講師・林 修先生の『今やる人になる40の習慣』を読んだのがきっかけでした。
読み終えて、考え方の一つ一つに納得感があって、自分に取り入れていこうと刺激をもらえました。
林先生の著書を手に取ったのは、図書館でたまたま見つけたから。そして、ものごとを先延ばししがちなので「今やる」ための習慣のヒントを見つけられたら、と思ったからです。
- 林先生がベストを目指して行動を続けていること
- 失敗からも学びを得ていること
- 人との付き合い方のマイルールをもっていること
などがよく伝わり、この心掛けがあるからテレビで拝見する「林 修」があるんだなぁと実感。
特に考えさせられて心に残ったのは、第3章・今やる人、できる人の習慣のなかで紹介されている「見送り方をよくわかっている」というエピソードでした。
挨拶が単に相手に対しての行為ではなく、挨拶をする美しい姿を、他人に見せる行為でもある・・・
『今やる人になる40の習慣』150ページ
と林先生は綴っています。
「挨拶をしなさい」と、わたしたちは小さい頃から親や先生に言われてきました。
わたしも教育に携わっていたので挨拶について担当の子供たちに指導したこともあります。
が、わたし自身は挨拶をすることに強い苦手意識があるんです。
内向型で人に話しかけるのにいちいち小さな緊張をするわたしにとって、よい挨拶として教えられてきた「大きな声で」とか「元気な声で」、「自分から」というのがどれも苦手だったからかもしれません。
そんなわたしにとって、林先生の書かれた一文は、挨拶についての自分の考え方を、すこし違った方向から考えるきっかけをくれました。
「挨拶させる」から「挨拶する」にシフトチェンジして感じた変化
学校は、挨拶をする機会がたくさんある場所です。
思えば、挨拶が苦手なわたしが唯一きちんとできる!と言えるのは、授業のはじめ・終わりの挨拶でした。
授業のはじめは休み時間との切り替えが、授業後は作業をぱっとやめられずに、号令に合わせて挨拶をするのが苦手な子がいます。
「まっすぐ立ちます」「手は止めます」などと、子供たち全員に正しい挨拶をさせようとしていた頃はまったく徹底されず、1回の挨拶に2分も3分もかかってしまうことも。挨拶の号令がかかるたびに気持ちがもやもやしていました。
あるとき、「子供たちに挨拶させる」ではなく「自分がきちんと挨拶しよう」と考えを変えました。
子供たちがきちんと立っているとか、前を向いているかとか、そんなことよりも自分が心をこめて頭を下げて、挨拶をすることを意識することに。
「これから、〇時間目の学習を始めます、お願いします」と、一緒に授業させてもらうための挨拶を。
授業後には「これで、〇時間目の学習を終わりにします、ありがとうございました」と、一緒に学習できたことへの感謝をきちんと伝えることにしました。
はじめはやはりきちんとした挨拶ができていない子が気になったりもしたのですが、そのうちに何も言わずとも子供たち全員が一緒に気持ちのよい挨拶をしてくれるようになりおどろきました。
挨拶は、形よりも心を届けることを大切に
ふと思い出したエピソードですが、自分の心を変えたことが結果として子供たちの心も変えられたのかな、と、そのときのことを思い出しました。
挨拶しなきゃいけないと教えられるけど、形ばかりを求められるのでわたしも子供たちにも挨拶に苦手意識が芽生えてしまっていたのかもしれないですね。
過去には「教員なのに、挨拶もまともにできない」と、自分を責めたことが何度もありました。
あいさつが上手ではない私も、これからは『相手に心が届くように』と意識して、挨拶していきたいなと思っています。
必ずしも元気な声や、大きな挨拶がいいわけではありません。
笑顔であいさつ、ていねいな挨拶も相手の心をあたためます。
自分らしい挨拶をしよう。それでいいんだ。と思えました。
ぜひ一緒に、「自分らしい挨拶」を心がけましょう^^
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