月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』で窪田正孝くん放射線技師・五十嵐唯織。
実は医師免許も持っている五十嵐は、レントゲンやCTをとる技術はもちろん、病気やけがの根源を見つけ出す技術が高い人。
医師たちが見落としてしまう些細な異常にもするどく気づき、病気を発見します。
どうして五十嵐は、みんなが見落としてしまうような病変が見えるのでしょうか?
天才放射線技師の天才たる所以を紐解きます。
- できる放射線科医は、「病変・ケガはあるはず」と思って読影している
- 仕事ができる天才は、押さえるべきポイントがどこかを知っている人
- 教員でも、仕事ができる人は広い視野からものごとを考えられる先生だった
- 知識・経験・カンのよさを合わせもっている人が広い視野をもつ天才仕事人
- ラジエーションハウス五十嵐唯織は、努力×経験×カンのよさを合わせ持つ天才
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できる放射線科医は、「病変・ケガはあるはず」と思って読影している
五十嵐唯織が病気やケガを見つけられるのは、「病気やケガがあるはず」と思って写真を見ているからです。
人の目は、その人がどういう考えをもっているかで見えるものが変わってきます。
「この患者さんに病気はないだろうな」と思ってレントゲンをみると、病気の原因はみつかりにくくなります。
放射線科医に求められるのは、「病気やけがの原因がうつっているはず」と思って写真を診ること。
どこかに病変があるはずだと思って、体の異変をさがすつもりで写真を診ると、ささいな異常にも気づけるのです。
仕事ができる天才は、押さえるべきポイントがどこかを知っている人
五十嵐が“天才”と言われるのは病変を見つけ出す能力が優れているからです。
では、天才と言われる人たちは、そうでない人とどこが違うのでしょう。
天才は、押さえなければならないポイントをきちんと把握している人だと言えます。
4話ではロックバンドでギターを担当している女子大生が右肩の痛みを訴えて病院を訪れます。
肩のレントゲン写真を撮っても異常は見つからず、肩の痛みの原因は分かりませんでした。
しかし、患者さんは背中の方までさすっていて、背中まで痛みがある様子。
視野を広げてレントゲン写真を見直すことで、痛みの原因が肩ではなく、気胸による肺の痛みだったというストーリーでした。
病院の場合、ラジエーションハウス4話のように体の痛みの原因が予想と違っていることもあるはず。
その際、視野を広げたり、その場所に痛みがでる他の病気は何か考える視野の広さや思考を転換できる力が必要です。
そして、限られた情報のなかから病気の原因を見つけ出す。
「あの病気かもしれない」と推測し、それを確かめるためのポイントを押さえた検査をすることができる。だから五十嵐唯織は“天才”なんです。
教員でも、仕事ができる人は広い視野からものごとを考えられる先生だった
仕事ができる人というのは、どの職業・分野においても広い視野をもってものごとを考えられる人だと言えます。
教員をしていると、他の先生の授業を観にいく機会が多くあります。
授業を観ていると、授業者の先生がどれだけのことを意識しているのかがよく分かります。
- こどもたちの反応や理解度
- 黒板の文字が見えやすいか
- 説明の仕方がよかったかどうか
- スムーズに活動が進んでいない原因は何か・・・
一人ひとりの子供の反応から授業の進め方を変えたり、つまずいている原因を見極めて声をかけてサポートしたりと、クラスにいる子供たち全員がその1時間で成長できるよう授業をコントロールしている先生は、本当にすばらしいなぁと思い、勉強になります。
知識・経験・カンのよさを合わせもっている人が広い視野をもつ天才仕事人
じゃあ、どうすれば広い視野をもつ天才仕事人になれるのか?
答えは、知識・経験・カンのよさです。
知識と経験は努力で身に付けることができます。
五十嵐は、小さい頃から好きだった甘春杏(本田翼)との約束を守って放射線技師になりました。
杏ちゃんの力になりたい一心で、レントゲンやCTを上手に撮る技術を高め、病気の知識を増やすために医学部にも行きました。さらにまさかのアメリカ留学までして、放射線科の世界的権威の教授のもとで学ぶことまでしています。
五十嵐は、努力型の天才だね!
知識や経験は努力で補えるけど、全員が天才になれるわけではありません。
それは、センスや勘のよさなのでしょう。
五十嵐の読影の力は、カンのよさも大きく影響しています。
若いうちからすごい人っていますが、センス・カンのよさがある人ですよね。
そういうものを合わせ持っている人が“天才”と呼ばれる人になるんです。
ラジエーションハウス五十嵐唯織は、努力×経験×カンのよさを合わせ持つ天才
いかがだったでしょうか。
五十嵐唯織が天才なのは、圧倒的な努力と経験、そして磨かれた勘のよさを合わせ持っているから。
“天才”と呼ばれるほどの努力がすべて小さい頃の初恋の人との約束のためというのがどうにも愛おしいところですが^^
好きな女の子のために考えられる最上級の努力をして杏ちゃんを支えようとする五十嵐唯織。
ラジエーションハウス特別編では、ぜひ唯織の恋が報われてほしいですね。