「腸活」「菌活」「腸内環境」というワードをよく耳にするようになりましたね。
インハンドでも山下智久さん演じる紐倉哲が腸内細菌の話してました。
おなかの調子を整えることが大切だということは知っているけれど、理由まで知っていますか?
実は、わたしたちの腸にはオドロキのはたらきがあって、腸を鍛えると
- 病気にかかりにくくなる!
- 肌がきれいになる!
- やせる!
- 気持ちが落ち込みにくくなる!
- アルツハイマーも防ぐ!
と、美容や健康にいいことずくめなんです。
なぜ腸活が体のためになるんでしょうか。
その理由と、腸内環境を整える方法をウーマンエキスポで勉強してきたので、慶應義塾大学の長谷耕二先生のお話をもとにまとめていきます。
WOMAN EXPO TOKYO 2019(ウーマンエキスポ)の記事はコチラ▼
腸活が美容・健康に効くおどろきの理由 腸内細菌のパワー
腸活・菌活が進められている理由は、わたしたちのおなかに住んでいる腸内細菌(マイクロバイオーム)がすごいパワーをもっているからです。
理由1 腸の中には、腸内細菌が100兆個も住んでいる!
わたしたちの腸の中には、約100兆個の腸内細菌が暮らしています。
人の体をつくっている細胞の数は37兆個と言われています。つまりわたしたちは、自分の体の細胞数よりもたくさんの腸内細菌とともに生活をしているんです。
この絵はニューヨークタイムに取り上げられたものですが、We Are Our Bacteriaという記事で「私たちは、自分自身を人間であると考えているかもしれません。しかし、私たちは大量の微生物の入れ物です。」と書かれています。
何にも知らずに暮らしてきたけれど、まさか自分たちがそんなにたくさんの菌と一緒に生活していたとは・・・おどろきです。
理由2 わたしたちは腸内細菌のおかげで生きている!
おなかにたくさんの腸内細菌を飼っているわたしたち人間は、腸内細菌のおかげで生きていられると言えます。
慶應義塾大学薬学部の長谷耕二先生は、私たちの体には22000の遺伝子があるけれど、腸内にいる細菌を合わせると人の360倍の800万遺伝子をもっていると言います。
自分がもっていない遺伝子を腸内細菌がもっていてくれるお陰で、食べ物を消化して利用を吸収することができたり、病気のウイルスが入ってきても病気にかからずにすんだりできています。
人間が自分のもっている遺伝子だけで生きていくには、数が少なすぎます。
腸内細菌がたりない遺伝子分を手助けしてくれているおかげで、わたしたちは毎日元気に暮らすことができるのです。
理由3 腸内細菌がいる・いないで、人間の体に大きな違いが出る!
圧倒的に遺伝子がたりない状態で生きているわたしたち。
ある腸内細菌が体のなかにいるかどうかで、わたしたちの健康状態には大きな変化がでます。
たとえば、腸内細菌のなかでも最近注目されている「酪酸菌」。
酪酸は、
- 病気の炎症を防ぐ
- アレルギーを防ぐ
- ダイエットに効く
- うつやアルツハイマーなどの脳の病気も防ぐ
と、体のなかで大活躍してくれるもの。
実験では、酪酸菌が少ないマウスは太りやすいそうですが、体のなかに酪酸菌を増やすと太りにくくなるという結果も出ています。
腸内細菌(とくに酪酸菌)を増やすことが、美容にも健康にもつながるんですね。
腸内細菌を増やす方法
体のなかに約100兆個もいるときいてびっくりしてしまう腸内細菌。
彼らの働きを知れば、腸内細菌がいてくれることに感謝の気持ちが芽生えます。
美容のためにも健康のためにも働いてくれるのなら、ぜひとも腸内細菌を元気にしたいもの。
腸内細菌の数を増やして、元気にする3つの方法は次のとおりです。
方法1 腸内細菌が喜ぶ「MAC(マック)」を食べる
腸内細菌のために心がけたいのは、菌が入っている食品と、MAC(マック)と呼ばれる食べ物を増やすこと。
菌が入っている食品は、
キノコ類、ヨーグルト、キムチ
納豆、味噌、お酢、チーズ
ワイン、甘酒
など。
発酵食品がいいんだね!
マックと言っても、ファストフードのマクドナルドではありません。
MACとは、腸内細菌の栄養をふくむ食べ物のことです。
具体的には、
が入っている食品。
玉ねぎ、りんご、小麦ふすま、 きのこ、海藻
がおすすめです。
ちなみに、『腸科学 健康な人生を支える細菌の育て方』という本によると、MACが足りなくなると、食べ物がなくなった腸内細菌は、腸の壁を食べてしまうそう!
そうすると、腸の調子が悪くなったり、便秘したり肌が荒れたりするんですね。
腸内細菌が悪さをしないように、きちんと栄養になるものを食べてあげないといけません。
自分のためだけでなく、腸内細菌のためにも栄養を考えて食べなくちゃいけないんだね
食事だけだと食物繊維が十分に取れていない気がしているので、イージーファイバー活用しています。飲み物でも食事でも溶かすだけで、味も匂いもしないので簡単ですよ。
方法2 適度な運動で腸を動かす
健康な腸をつくるためには、適度に運動をして、腸の動きをうながしましょう。
腸の動きが悪くなると、便秘をしてしまいます。
便は、長時間体内にあると腸内細菌のはたらきを悪くしてしまいます。
運動して体を温め、腸を動かして、腸内細菌が消化をしやすいようにお手伝いしましょう。
ちなみに、腸内細菌は冷えが苦手。冷たいものばかり食べていると働きが悪くなってしまいます。
運動で体を温めるのと同時に、お風呂に入ったりエアコンに当たりすぎないようにしたりと、体を冷やさないように心がけるとよいですね。
健康のためにいいとされてることって、すべて腸内細菌のためだったんだね
方法3 抗生物質はなるべく避けて
体調が悪いとき、病院で抗生物質を処方されることがありますが、腸内細菌のためには抗生物質はできるだけ避けたいもの。
悪い菌を増やさないために飲む抗生剤ですが、ピンポイントに悪い菌だけを狙うことができず、よい菌も一緒に死んでしまうそう。
腸内細菌がへってしまうことになります。
病気のとき、抗生剤を飲まなければならないときは、合わせて方法1で紹介したような菌をふくむ食品や高MACの食品をとるようにして、腸内細菌の手あてもしてあげると早く復活します。
食事だけではなかなか難しいこともあるので整腸剤も活用しましょう。
ビオスリーHi錠 は、糖化菌・乳酸菌・酪酸菌の3種類が生きたまま腸まで届くそう。酪酸菌入っているのでおすすめです。
腸の健康を考えることは、美と健康につながる 菌活がんばろう
「バランスよく食べましょう」「体を冷やさないようにしましょう」「ヨーグルトは花粉症に効きます」など、健康に関する情報は知りつつも、そんなに真剣に聞き入れていないところがありました。
が、腸科学の勉強をしてみると、腸を鍛えて整えることで体の不調がほぼすべて改善するんだということを知っておどろきました。
参加したウーマンエキスポでも、腸活のセミナーは複数行われていて、女性にとって必要なものであることを意識しました。
体によいとされているものは、腸にいいこと。
普段がんばってくれている腸内細菌のために、菌活・腸活がんばりましょう。
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腸について、おどろきの情報満載の放送でした▼