「あ、生きててよかった」と思わせてくれたのは、久しぶりに見に行った担当でした。
あっという間の3時間。
でもそれは、わたしにとってとても大きな時間でした。
- 不安と憂うつで気持ちが落ち込んで、担当離れしていた
- 生きててよかったと思わせてくれた舞台・『のべつまくなし』
- 『のべつまくなし』を観て「生きててよかった」と思えた理由
- 自分の担当が前を走り続けてくれるから、自分もついていかなきゃと思える
- 『のべつまくなし』舞台情報
不安と憂うつで気持ちが落ち込んで、担当離れしていた
このところ、ずっと不安感や憂うつな気持ちが強くて、家に一人でいる時間が多くなっていました。
「これからどうやって生きていこう」「生きててもいいことなさそうだな」「生きてても意味ないな」毎日そんなことばかりで頭がいっぱいでした。
人がこわい・連絡がこわいという感覚もあって、仕事でもうまくやれないことが増えたり、友達が連絡をくれてもLINEを開けなかったりしていました。
年間100公演くらいコンサートや舞台に通っていたジャニーズ事も、チケットを取ったり探したりすることができなくて、今年に入ってから0公演。
応援している担当のことを考える時間もほとんどなくなって、毎日情報収集していた好きなグループのことも情報が追いきれなくなっていました。
生きててよかったと思わせてくれた舞台・『のべつまくなし』
そんな中で、友人に誘ってもらって舞台『のべつまくなし』を観劇してきました。
30-DELUX ACTION PLAY MUSICAL THEATER featuring 宇宙Six 『のべつまくなし』
『のべつまくなし』は、江戸時代を舞台にした、歌あり殺陣ありダンスありのミュージカル作品。
忠臣蔵の有名な赤穂浪士の討ち入りは、商人と劇作家のプロデュースで行われたものだった!という前代未聞の超絶おもしろいお話です。
応援している江田剛くんが所属するジャニーズJr.のユニット宇宙Sixと、「笑って、泣けて、考えさせられて、カッコいい」をテーマに活動している演劇ユニット30-DELUXのコラボレーションが見られるすごい舞台。
2ユニットの共演は、昨年の『スクアッド』に続いて2作品目です。
『のべつまくなし』を観て「生きててよかった」と思えた理由
久しぶりに現場に行った、大好きな担当を見られたというのはもちろんなのですが、わたしが「生きててよかった」と思えたのは、『のべつまくなし』だったからこそだと感じました。
1:死のうとしていた近松門左衛門役・江田剛が立ち直っていくストーリー
宇宙Sixの江田剛くんが演じる近松門左衛門は、歌舞伎・人形浄瑠璃の劇作家。
舞台冒頭、近松は自分の命を絶とうとします。
- 自分のせいで
- 自分なんかいないほうが
- 自分には何もできない
自信がなくて、自分を責めてばかり。口を開けば「死ぬ」。
近松門左衛門は、今の自分のようでした。
そんな近松に「軽々しく死ぬなんて口にすんな!」と叱ってくれて、仲間になってくれた紀伊国屋文左衛門(山本亮太くん)。
江田くん演じる近松(モン太)は、仲間に頼られて、仲間のためになりたくて、自分の強みを仲間のためにつかって自分に自信をつけていきます。
亮ちゃんがステージの上で江田君に言うセリフが、自分にも言ってくれているように感じられる場面が何度もあって、その気持ちがあったかくって。
舞台をみて共感することはもちろんあったけれど、こんな感覚になることは初めてでした。
2:ひねずに努力してきた江田剛・山本亮太がついにステージの中央へ
宇宙Sixの江田剛君と山本亮太くんは、ジャニーズ事務所への入所のオーディションを同じ日に受けて以来、ほとんどずっと一緒に活動してきました。前グループのThey武道でも一緒でした。
が、ジャニーズ事務所内・ジャニーズJr.内での2人の扱いはあまり良い方ではありませんでした。
ジャニーズに入って10年以上なのに主な仕事は先輩のコンサートのバックやサポートであったり、舞台に出演しても後輩Jr.のほうがおいしい役をもらっていたり。
ほかのジャニーズJr.は自分たちのグループがメインの舞台をしたり、テレビなどのメディアにもたくさん出してもらったり。
そういう中でアイドルの仕事を続けることは、簡単なことではないと思います。
自分の将来のことを考えて、不安になることもあるはずです。
でも彼らはステージに立ち続けてきました。
ステージでは、たとえ身長が低いのに立ち位置が後列で人に埋もれていても、照明が当たっていないような端のほうが立ち位置のときでも、全力でパフォーマンスし続けてきました。
そんな江田君・亮太君が、『のべつまくなし』では2人そろってステージの真ん中で主役的な立場に立っています。
出番もセリフもたくさんあって、メインの歌まで歌います。
気付けば江田剛君を応援し始めてけっこうな年数が経っていたけれど、こんな景色がみられる日がくるとは。
諦めないこと、続けることの強さを証明してくれたようで、二人がステージに立っているだけで胸がいっぱいになってしまいました。
3:成長しつづける姿を見せ続けてくれるアイドル・江田剛
かっこいいな、かわいいな、ダンスが好きだなと思って気になりだした江田剛君。
可愛い見た目はそのままで、
と、自分で活動の幅を広げていくのを見せてくれていました。
今回の舞台でも、今までにない量のセリフや演技をしていたり、発声がよくなっていたり、体をしぼっていたりと、努力してレベルアップした姿をみることができました。
今回の「のべつまくなし」は、米山和仁さんが書き下ろした脚本だけれど、江田剛君のよさを十分に生かせるキャラクター設定にしてくれたことに感謝してもしきれません。
誰にでも優しくて、でも芯がある。
みんなに愛される優しくてあったかい心をもっている江田くんだからこその近松門左衛門でした。
表現しきれないけれど、自分はなんてすごい人を見つけて好きになってしまったんだろうと、涙がとまりませんでした。
えだくんに会ってきた
— ゆ こ (@1402they) April 27, 2019
えだくんはすごい
死にそうな日々を送ってたけど、会えて #のべつまくなし 見られて、「あ、生きててよかった」って思った
えだくんが張ってるから、自分も頑張らないとなって思わされる
誘ってくれたお友達に生かしてもらった ありがと
えだくんの包含と調和性はすごい
— ゆ こ (@1402they) April 27, 2019
自分にない要素だからこそ憧れるんだろうなぁ
自分が好きになってしまった人は、あったかくて優しくて、でも柔らかくて甘くて強くて。
何もしなくても好きすぎるのに、憧れて、近づきたくて。
江田剛という人を見つけられてよかったなっていつも思うよ。
ウィキペディアに『稲増龍夫やカネコシュウヘイは、日本の芸能界における「アイドル」を『成長過程をファンと共有し、存在そのものの魅力で活躍する人物』と定義している。』と書かれていました。
わたしにとって江田剛くんは、この定義そのものの人だな、と改めて思います。
自分の担当が前を走り続けてくれるから、自分もついていかなきゃと思える
久しぶりに気持ちが高まって、この熱量を忘れないように残しておきたくて文章にしました。
もう死んじゃってもいいなぁくらいに思っていたわたしも、頑張っている人をみて、ストーリーに励まされて、もう少し生きないといけません。
「人生は、のべつまくなし」というセリフと、江田剛君の「やれるはずだ わたしなら」という強い歌声が頭の中で何度も流れる。
ずっとジャニオタしてきたけど、一つの舞台を見てどん底の自分を救いだしてくれるとは思ってませんでした。一つの舞台の観劇でこんなに世界は変わって見えるものなのか。
江田くんは江田くんの仕事をただ一生懸命にしているだけだけれど、わたしは彼に救われました。江田くんを見つけられてよかった。
【公演レポート】30-DELUX×宇宙Six「のべつまくなし」、江田剛「感情の動きをより見せられたら」(コメントあり)https://t.co/ZRTn7ySyaw pic.twitter.com/45gK2onUfp
— ステージナタリー (@stage_natalie) 2019年4月28日
『のべつまくなし』舞台情報
30-DELUX ACTION PLAY MUSICAL THEATER featuring 宇宙Six 『のべつまくなし』
4月26日~5月24日まで東京・名古屋・大阪・北九州で全26公演
脚本・演出:米山和仁
主催:ジェイズプロデュース/30-DELUX
公式サイト:30-DELUX ACTION PLAY MUSICAL THEATER featuring 宇宙Six 『のべつまくなし』
当日券もあるそうなので、ぜひ一度観劇してみてほしいです