舞台「THE BLANK! ~近松門左衛門 空白の十年~」 を観劇してきました。
主演は浜中文一くん、ジャニーズJr.で宇宙Sixの江田剛くんも出演。
江戸時代の人形浄瑠璃の作家として有名な近松門左衛門。これまでずっと、20代にどのように過ごしてきたのかは謎とされてきました。
近松門左衛門の子孫にあたる方が近年、20代の頃の門左衛門について本で発表。
隠されてきた事実を舞台化した作品の公開を心待ちにしていました。
以下、THE BLANK!を観劇してきた感想です。
- 宇宙Six江田剛、大石良雄(のちの大石内蔵助)役で外部舞台に初の単独出演
- 近松門左衛門の戯作者としての基礎をつくった20代・塩の道づくり
- 江田剛くんの大石良雄役
- 好きな人が出ている舞台は、歴史や文化を学ぶきっかけになる
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宇宙Six江田剛、大石良雄(のちの大石内蔵助)役で外部舞台に初の単独出演
まずは、ずっと応援してきた江田剛くんがついに個人で外部舞台のお仕事をする!という事実に胸がいっぱいになりました。
They武道・宇宙Sixとしてグループ活動してきた江田剛くん。
ここ数年でグループのメンバーは、ひとり・またひとりと外部舞台に出演するチャンスをゲットしていました。
嵐やKAT-TUNなどの先輩のコンサート演出を手掛けるなどメンバーとは違う活動もしている江田くんですが、やはりファンとしてはステージで活躍している姿を期待して待っていました。
江田くんはどんなときもファンやメンバーを傷つけたり悪く言ったりしない、あったかくて優しい言葉を紡げる人。自分にできることを考えてひたむきに努力してきたのをずっと見てきました。
そんな江田くんがやっと世間に見つけてもらえたことにホッとしました。
頑張ってきた人が報われる世界でよかった・・・
近松門左衛門の戯作者としての基礎をつくった20代・塩の道づくり
近松門左衛門がすぐれた作品をたくさん残した戯作者となれたのは、20代に塩の道づくりに携わったことが大きく影響したことが『THE BLANK!』の中で描かれました。
具体的には、
- 塩産業発展のための海路をつくることに成功したのは、公界往来人だった近松家に生まれたからこそ!
- 鎖国中だった日本で、スペイン語や海外文学・ルネッサンス詩劇などを外国人から直接学び演劇の道へ!
- 塩の道づくりで出会った人からの学びが、のちの作品に影響していた!
などなど。
近松門左衛門という戯作者がなぜたくさんの人の心を動かし、長く愛される作品を多数残すことができたのか、種明かしをしてもらっているような作品でした。
わたしは舞台の原作『口伝解禁 近松門左衛門の真実』を読んでから劇場に行ったので流れを概ね把握していたけど、歴史に興味がある人や近松門左衛門の作品に触れたことのある人でないと、おもしろさは伝わりにくかったかもしれません。
あたりを、もっと強調してよかったんじゃないかな。
すると、20代の過ごし方がどれだけ貴重なものだったか伝わったんじゃないかな、などと考えました。
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江田剛くんの大石良雄役
大石良雄、のちの大石内蔵助は赤穂浪士として討ち入りの中心となった人物。
すこし調べたところ、不学無術でやる気なく見え、評判があまりよくなかった模様。
『THE BLANK!』の作品中でも、良雄が昼行燈と呼ばれているというエピソードがありました。
江田剛くんの演じた大石は、良くも悪くもとっても江田剛でした。
作品中、背が低くて人ごみの後ろでぴょんぴょんするシーンや、大きい家来に肩車してもらうシーンが。
可愛すぎた‼‼
一方で浜中文一くん演じる門左衛門が悪い奴に襲われるシーンでは、弱い門左衛門を庇って得意の美しい殺陣でかっこよく戦う場面も。
江田くんらしい美しい殺陣でした
ファンとしては、かわいい江田くんもかっこいい江田くんもたっぷり見られてお得な気持ちがしました。
一方で、大石良雄としてはもっと違う振る舞いをした方がよかったのでは?というシーンもあったのも事実。
江田くんのよさを出しつつも、演じる役として生きる姿をもっと見られるようになるといいな。
10月には初の主演作品・ 『The Foreigner(ザ・フォーリナー)』 も公開になるので、どんな演技がみられるのかを楽しみにしています。
好きな人が出ている舞台は、歴史や文化を学ぶきっかけになる
2019年は江田剛君のおかげで、やたらと近松門左衛門とその近辺に詳しくなりました。
自分の応援している人の仕事をもっと深く知れる自分になりたい。
まじめなファンであるわたしは、江田剛君が4・5月の舞台「のべつまくなし」で近松門左衛門役を演じ、今回は近松とともに塩の道をつくる大石良雄を演じたのをきっかけに、近松門左衛門の生い立ちや感想についてけっこう調べたんです。
結果、苦手だった歴史の授業でテストのために覚えた名前でしかなかった「近松門左衛門」という人物が、知れば知るほどおもしろく、興味深い人物になりました。
何かを好きになることで、わたしの世界は確実に広く楽しくなっていきます。
そのきっかけをくれるのが応援しているアイドルです。
どうせ応援するなら真面目に応援したほうが楽しいな、と感じた作品にもなりました。
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