定時退勤を心がけるようになって1年。まだ残業してしまうことはあるけれど、以前より圧倒的に残業時間は短くなりました。定時モンスターのゆこです。
わたしが定時退勤できるようになった話についてはこちらをお読みください^^
▶働き方改革で学校の先生が残業なしで帰るようになった話|教員でも定時退勤できる!
まだまだ残業するのが当たり前・残業している人がえらいと思われがちな日本では、定時退社している人はよく思われていないでしょう。
自分のことしか考えていないように思われがちな定時退社ですが、退勤時の心は常に葛藤しています。なぜなら、定時退社を妨げようとしてくる社員がたくさんいるからです。
定時退勤って勇気がいるので、残業したほうがずっと楽ですよ
朱野帰子さんの著書・『わたし、定時で帰ります。』では、ビールを飲むために残業はせず、定時退社を決めている主人公・東山結衣の退社を5人の登場人物が妨げてきます。
小説ではありますが、働き方改革と言われているのに勤務時間が短くならない原因を見ることができます。
あなたの職場にもこんな人、いるのではないでしょうか?
- 定時退社の敵1 皆勤賞の女
- 定時退社の敵2 スーパーワーキングマザー
- 定時退社の敵3 会社に住む男
- 定時退社の敵4 新入社員・新人
- 定時退社の敵5 仕事が大好きな人
- 職場のみんなが時間で仕事を終えることを意識することで、気持ちのよい定時退社が実現する
定時退社の敵1 皆勤賞の女
- 仕事は毎日行くのが当たり前
- 遅刻・早退なんてありえない
- 病気でも出勤するのが当然でしょ!
こういう人、いますよね。
小説の中では、真面目で仕事最優先の三谷佳菜子が登場。自分は仕事最優先で生きてるのに、定時退社する結衣が許せない!と思っている女性社員として描かれています。
学生の時、皆勤賞だと賞状をもらえることってありましたよね。
今も続けている学校もあるかもしれません。
たしかに、休まずに登校・出勤する人ってえらいです。
でも、別に休んでもよくない?
しんどいのに無理するとか、用事があるのに仕事を優先するとか。
仕事は生きるためのものです。
仕事のために生きてるんじゃないんだから、休みましょう。
皆勤賞には、何の価値もありませんよ。
定時退社の敵2 スーパーワーキングマザー
結婚や妊娠・出産で仕事を続けることが難しい時期が女性にはあります。
母になったら、母なりの働き方をしてもよいのではないでしょうか。
女性に限らず男性も、仕事はもちろん大事にすべきですが、家庭をもっと大事にすべきです。
だって仕事は誰かが代わることができても、家庭のことは他の人が代わってやることはできないんだから。
小説『わたし、定時で帰ります。』では、双子を妊娠・出産し、早々に職場復帰する女性・賤ヶ岳八重が登場します。
もちろん、女性だって大きな仕事を任せてもらいたいし、出世したいと思ったりするでしょう。
そのために、残業しなければならないっていう働き方は、違いますよね。
ママ、時間内に精一杯やればそれでいいんですよ。
定時退社の敵3 会社に住む男
職場に住んでるの?っていうくらいいつも遅くまで残って残業している社員、どこの職場にもいるのではないでしょうか?
『わたし、定時で帰ります。』では、リアルに会社に寝泊まりして住んでいる社員として、吾妻徹が登場します。
残業時間が長い人って、要領が悪いんですよね。
やらなくていいことばかりしていたり、時間をかけても意味がない仕事をやたらと丁寧にしていたり。
働き方改革を、と言われている現代に、むしろ職場にいたがっているような人。
自分は、自分の好きで長時間残業しているだけなんだから、別にいいだろうという意見もあるかもしれません。
でも、会社ってやはりチームで動くもの。
仕事の遅い人がいるって困ります。
わたしの以前の職場にも、女性ですがやたらと残業している人がいました。
はじめの頃は、帰宅時間があまりに遅いのを心配して、仕事を手伝っていたことも。
が、彼女はわたしが仕事を一つ引き受けることで生まれた時間で、ヤフーニュースをチェックしていたり他の人の話に口をはさんで雑談していたり・・・
手伝ったところで、本人に急ぐ気が全くないことが分かりました
仕事は、生産性を意識すべきです。
長時間働くのがえらいんじゃなくて、なるべく短い時間・少ない手間で成果をあげられるのがえらいんです。
早く帰ろう・早く仕事を終わらせようという意識のない人の仕事は、手伝ってはいけません。だって、誰のためにもならないから。
定時退社の敵4 新入社員・新人
新人を育てることは、職場としての大切な仕事のひとつです。
とくに新入社員にとって、最初の上司がどんな働き方をしていて何を教えるかによって、その後の働き方に大きく影響を与えます。
何年か仕事を続けていくと、新人の教育係になることもあるでしょう。
定時退社をするためには、新人を正しく育てる必要があります。
教えるべきこととして、
- 仕事は時間内に終わるように努力すること
- 効率や生産性を意識すること
はかなり大切です。
自分がやっているコツやポイントは、どんどん伝えましょう。
新人をはやく一人前の使える社員にすることも、定時退社しやすい職場づくりにつながりますから。
ドラマ化される『わたし、定時で帰ります。』では、期待の新人・来栖泰斗役を泉澤祐希くんが演じます。
個人的に、ひよっこの三男役をしていたときから注目しているので、ドラマも楽しみです^^なにかと報われない役が多いので、今作では泉澤くんが報われますようにー!
定時退社の敵5 仕事が大好きな人
仕事は、仕事ができる人のところに集まります。
仕事ができるからどんどん仕事が回ってきて、どんどん仕事を引き受けて。
どんどん残業してずーっと仕事をしている人っていますよね。
『わたし、定時で帰ります。』では、ワーカーホリックな種田晃太郎役を向井理さんが演じます。
向井さん演じる種田、小説では仕事を優先しすぎて婚約が破断になってしまったエピソードが。
自分自身の定時退勤には直接関係ないかもしれないけれど、職場にこんな人がいたらどうしたらいいのでしょう。
ましてや、その人が自分の大切な人だったら・・・
学校の教員でいうと、部活に熱意を注いでいて平日は遅くまで指導・土日も練習や大会のため出勤なんていう人は、ワーカーホリックに該当するかもしれません。
自分は好きでやっているんだからいいんだ、というかもしれませんが、よくありません。
今の日本では、自分の時間を割いてでも仕事をする人がえらいと言われています。
そういう人がいると、職場の働き方の基準がいつまでもそういう風なままで、定時退勤が悪いという風潮であり続けます。
自分が好きでやってるんだから、なんて言わず、みんなのために、時間内で終わらせるように努力しましょう。
周りの人を残業させず早く帰していたとしても、職場で残って頑張っている人がいるという事実は、早く退勤した人の罪悪感のもとになりますから。
職場のみんなが時間で仕事を終えることを意識することで、気持ちのよい定時退社が実現する
勤務時間ってなぜ決められているのでしょう。
始業時刻と終業時刻は、守るためにあるんです。
「時間より早くこなきゃだめだ」とか、「定時で帰るなんてやる気ない」なんて言っている人がいたとしたら、その人は時間の守れない人です。
日本人は時間を守ると言われていますが、それは始まりの時刻だけであって、終わりを守れない人はかなり多いと思います。
会議がおわらなくて延長したり、平気で残業したりするでしょう。
それ、仕事へのやる気じゃなくってマネジメント力の低さですよね。
これからの仕事ができる人は、勤務時間内にきちんと仕事を終わらせることができる人になっていくべきです。
定時退勤をしたいと思っている人、まずは自分から強い意志をもって定時退社頑張りましょう。
ご自分が5つの敵のいずれかに当てはまった方は、まず自分の働き方が周りにもマイナスの影響を与えていることを意識することから始めましょう。
職場全体で、みんなが自分の働き方を見直すことが、働き方改革には必要です。
みんなが「わたし、定時で帰ります。」といえるようになればいいですね^^
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