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嵐・櫻井翔が使った活動休止会見を成功させた5つの心理交渉術

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2019年1月27日、嵐からの突然の「活動休止」発表おどろきましたね。

 

記者の方からの「無責任」発言への櫻井さんはじめとする嵐メンバーへの対応は多くの方に称賛されました。

 

あの会見があんなにうまくいったのは、心理学の知識を活用した交渉術がたくさん取り入れられていたからです。

 

どんな交渉テクニックが使われていたのか、ご紹介します。

 

 

パターン・インタラプション会見のパターンを壊す

まず、記者の大野さんに向けられたと思われる「やっぱり無責任じゃないかという指摘もあると思うんです」という発言の直後、間髪おかずにマイクを口元に運んで話し出した櫻井翔さんだったのは驚きでした。

 

予想される展開ではない行動をすることで、パターンを壊すパターン・インタラプションというテクニックが使われました。

 

一般的にああいう内容の記者会見の場では、会見される側は低姿勢になって謝罪の言葉を述べるのが一般的ですよね。

 

あの場面では、最初に大野さんがマイクをもって、

「自分の想いで活動を休止させていただくことについては、確かに申し訳ないと思っています。・・・・」

などと謝罪をすると考えます。

 

そこで櫻井さんがマイクを取り、しかも丁寧な言葉ではあるけれど怒りを滲ませた表情で

「無責任かというご指摘につきましては・・・」

と発言。

 

パターンを壊して、記者たちを攻撃する体制から聞く体制に変えることに成功しました。

 

怒りを表現して支持を得る

怒りの感情は、うまく使うと大きな武器になります。

 

実際に、怒りを表現できる政治家はより支持されるというデータもあります。

 

今回櫻井さんは、自分たちの誠意を否定するような記者の発言を受けて、

「こんな風に誠意を示そうとしているのに、どうして無責任扱いされなきゃいけないんだ!」というような怒りを示しました。

 

これは、自分たちの誠意をまったく感じ取っていない記者に対する義憤でした。

 

いきどおる気持ちを見せることで、「嵐が活動休止することが悪い」のではなく、「活動休止することを責める記者が悪いんだ」と日本中に思わせることに成功しています。

 

この「無責任発言」が会見の場で出なかったとしたら、ワイドショーのコメンテーターやファンのSNSでの発言から同様の発言が出てきたと予想されます。

 

公の場で櫻井さんが義憤を見せたことで、その後嵐が活動休止に入ることを悪く言えない雰囲気をつくりあげました。

 

活動休止への悲しさを、記者への怒りに変えることでファンの落ち込みも少し和らいだはずです。

 

活動休止なのに仲のよさを見せつけるコントラスト効果でファンを味方に

グループの活動休止って、とってもネガティブなお知らせです。

 

「もしかして、メンバーが不仲なのかな」などと考えた人もいるでしょう。

 

なのに、嵐の活動休止会見ではメンバーの笑顔も見られるような穏やかなもの。

 

発表翌日の新聞記事にも、メンバー5人が笑顔を見せている写真が使われていました。

 

櫻井君の「無責任」に対する返答のあとの、二宮君の発言もすてきでしたよね。

 

 

活動休止の発表を聞いたファンの心は不安でいっぱい。

 

そんな中

  • メンバーがお互いを思いやる発言をする
  • グループ愛を語る
  • 活動休止するのに仲のよさしか伝わってこない

そんな会見をみると、あまりの意外性にコントラスト効果がはたらいて仲の良さが際立って見えるのです。

 

「不仲による活動休止説」はまったく見かけなかったのは、コントラスト効果によるものでした。

 

ウィンザー効果で仲の良さをより強く印象付ける

会見後、ファンはもちろんワイドショー等でも嵐メンバーの人のよさや仲良しエピソードがたくさん語られました。

 

コントラスト効果で「嵐は活動休止するけど仲がいいんだ!」と信じた人たちが、仲良しエピソードをどんどん発信。

 

それを見た人たちには、三者を介すと信ぴょう性が高まるウィンザー効果が働きます。

 

エピソードは人の心を動かしやすいです。

 

「嵐のメンバー自身だけじゃなくて、みんながこんなに言っているんだから嵐の仲がいいのは本当なんだ!」という気持ちが確信に変わったことでしょう。

 

返報性の原理が #嵐ファン全員で嵐5人を幸せにしてやるよ へ

会見で嵐はメンバー間の仲の良さと、ファンへの感謝の想いをくり返し語りました。

 

活動休止をするのに、まずはファンへ伝えたいと会見前にファンクラブ会員に動画を配信し、2年近くもの気持ちの準備期間を設けてくれたファン想いな嵐メンバー。

 

アーティストやアイドルでこんな思いやりのある活動休止発表聞いたことありませんよね。

 

こんなにファン思いな嵐に、ファンである自分たちもお返しがしたい!

 

その想いから、活動休止発表後まもなく、SNS上では活動休止期間のことを #大野君の夏休み という愛のある表現をし、 #嵐ファン全員で嵐5人を幸せにしてやるよ というハッシュタグがつくられ、使われるように。

 

これは、返報性の原理といって何かしてもらうとその人にお返しをしなければと思う心の動きによるもの。

 

ちなみに、#嵐ファン全員で嵐5人を幸せにしてやるよ は、コンサートの煽りで松本潤君がよく言う「今から俺たち5人で5万5千人幸せにしてやるよ!」から来ているもの。

 

これまで嵐にたくさん幸せにしてもらった分のお返しです^^

 

意図的?無意識? 櫻井翔の心理交渉術に拍手

 

ご紹介したように、嵐の活動休止会見ではかなり多くの心理テクニックがプラスに働き、ファンの心の傷をできる限り小さくとどめることに成功しました。

 

国民的人気アイドルグループになってしまった嵐の活動休止で日本中が衝撃を受けるので、会見での発言内容については事前にかなり念入りに練られたことは間違いないと思います。

 

が、一方で活動休止に関する発言のすべてが台本で用意されたものではないんだろうなと思うのは、これまでドームでのコンサートで何度も嵐を生で見てきたからこそ。

 

どこまでが計算されたもので、どこまでが偶然なのかはわかりません。

 

キャスターをしている櫻井君は特にこういった交渉術などを勉強していることも考えられます。

 

記者さんに対してもみんなの敵にしたままではなく、ニュースZEROの中で

「あの質問をいただいたおかげで、我々の思いのたけがきちんと伝わった。

 いろんな質問をしていただけて、お伝えできることがある」

という内容の発言をしてフォローを欠かさないところまで完璧です。

 

 

同じ情報でも、いつ・誰から・どんな風に伝えるかによって受け取ったときの印象は大きく異なります。

 

今回の「嵐が活動休止」というショッキングな情報がこの程度の騒ぎでおさまったのも、伝え方や対応がよかったからだと言えるでしょう。

 

心理交渉術の詳細はメンタリストDaiGoの著書で学べる

 

今回ご紹介した心理交渉術は、マンガでわかる 最高の結果を引き出す心理交渉術で詳しく紹介されています。

 

 

心理テクニックとか交渉術とかいうと何だか難しそうな感じがしますが、この本の中では人間関係を変えるための簡単に使えるテクニックを漫画で紹介しています。

 

プロローグの話は男性アイドルが、暴力団と会ったことについて記者会見をしている場面なのですが、今回の櫻井君の「無責任発言」への対応と酷似しています。

 

気になる方はぜひリンクからチェックしてみてください。

 

ちなみに、DaiGoさんは嵐の会見直後、別視点でマスコミについての分析をしていますのでこちらも要チェックです。

 

問題の記者をサイコパスだって言ってます笑


嵐さんへの無責任発言でわかるメディア関係者のヤバさを解説

 

 

 

今回、櫻井翔さんの発言・対応があまりにすばらしかったので、他のスピーチにも関心がわきました。

 

以上、会見での発言分析でした!

 

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